消化器・肝臓疾患/機能性消化管障害外来・難治性肝障害外来

診療内容

(基本的には下記の症状がある方にはご来院いただき、診断することから始まります。以下の症状がある方は是非ご来院ください。)

1.胸やけ、酸逆流症状など・・・「非びらん性胃食道逆流症」(NERD) 、「機能性胸やけ」

胸痛や胸やけ、呑酸症状による食道胃逆流症の症状がある方で、内視鏡検査で食道粘膜のただれや発赤などの炎症初見が見られず、逆流症状が持続する場合に診断されます。また、酸の逆流がないにもかかわらず胸やけを訴える場合は「機能性胸やけ」と診断されます。治療の前に内視鏡検査が必要です。もちろん、ただれや潰瘍などが見られる「逆流性食道炎」が見つかったら、そのまま治療を受けていただきます。

治療は酸分泌抑制薬や、消化管運動改善薬などの薬物投与が中心となりますが、生活習慣の改善も重要です。心理的要因が働いていると思われる場合はその解決が必要です。

2.胃もたれ、胃の痛み、食欲低下・・・「機能性ディスペプシア」(FD)

機能性ディスペプシア(FD)とは、胃もたれ、胃の痛み、膨満感、吐き気に代表される腹部症状を持ちながら、症状の原因となる器質的な異常(胃潰瘍や胃がん、胆石等)が無い場合に診断されます。機能性ディスペプシア(FD)は胃・十二指腸の運動異常や知覚過敏などの機能的な問題や、ストレスなど心理社会的因子に影響される疾患とされています。診断のためには上部消化管内視鏡検査が必要となりますが、可能であれば腹部超音波検査も受けていただきたいと考えています。

治療については薬物療法が主になりますが、心理的要因の解決も重要です。症状改善には数 か月を要する場合があるので継続的な通院治療が必要です。

3.繰り返す便秘、下痢、腹痛・・・「過敏性腸症候群」(IBS)

過敏性腸症候群(IBS)とは、持続または再発する腹痛を伴う便通障害(下痢、便秘)がありながら症状の原因となる器質的な異常(小腸・大腸の潰瘍や炎症、がん等)が無い場合に診断されます。過敏性腸症候群(IBS)の原因としては主に急性腸炎後の持続する軽微な腸炎や、心理的要因が関わっていると推測されています。診断のためには下部消化管内視鏡検査や大腸 X 線検査にて器質性疾患を否定する必要があります。特に高齢者や、血便・体重減少など警告症状がある方は必須です。

治療は薬物療法が主になりますが、生活や習慣の改善が必要となることもあります。また心理的要因の解決も治療には重要です。

4. 慢性便秘(機能性便秘)

慢性便秘にも様々な原因がありますが、腸炎や腸管狭窄、腸閉塞、腸管圧迫など明らかな器質的疾患がなければ薬物治療が中心の治療となります。近年は従来あった腸管運動促進薬や緩下剤以外に腸管粘膜上皮機能変容薬や胆汁酸トランスポーター阻害薬などの種類があります。当外来では、これらの数種類の薬剤を用いて治療を考えています。

5. 慢性下痢(機能性下痢)

腹痛を伴わない慢性の軟便・下痢があり、腸炎や食物アレルギーなど器質性疾患がない場合がこの疾患です。

原因として、急性腸炎の長期的影響や心理的ストレスなどが考えられています。治療には薬物療法や生活の改善、心理的要因の解消などが重要です。

6. 慢性肝疾患

当外来の主な対象疾患を記しますが、原因不明の方も多くおられると思います。ご相談下さい。

①ウイルス性慢性肝疾患

B型、C型肝炎ウイルスの持続感染が原因です。肝硬変に進展して、更に進行すると腹水、黄疸などの症状が出て来ます。肝がんの発生も心配される病気です。感染しているかどうかはっきりしない方も是非受診して下さい。

B型慢性肝炎・肝硬変

ウイルスを完全に駆除するのはなかなか困難ですが、飲み薬でウイルスを抑え込む治療は随分と進歩しました。しっかりと抑えて、病気の進展を阻止することが目標です。症状のない段階から治療を開始することが大切です。飲みやすく、全身への影響が少ない薬が開発され、高齢の方も多く治療を受けられています。また、ウイルスがいながらも明らかな肝炎をおこしていない方も放置せず、定期的な検診を受けることが大切です。

C型慢性肝炎・肝硬変

以前はインターフェロンを用いたC型肝炎ウイルスの駆除が行われていました。副作用など、色々と聞かれた方も多いと思いますが、今はほとんどの場合、飲み薬だけでウイルス駆除を行い、肝硬変が進んでいなければ数ヶ月の治療で95%?の成功率です。ご高齢でも問題なく治療が完遂できて、ウイルスが駆除できる方が多くおられます。最近はある程度進行した肝硬変の方も、治療対象になってきました。また肝臓の検査(AST、AST)の値が目立たない方でも治療した方が良い場合が少なくありません。ウイルス、肝臓、全身状態を考慮して最適な飲み薬(の組み合わせ)を選択します。

②アルコール性慢性肝疾患

お酒をやめるのが大切です。が、まずはお酒の量を減らしてみるという考え方もあります。それを手助けする薬も開発されているのはご存知でしょうか。まずは、どこまで進行しているのか、合併症含めて検査を受けるのが重要です。

③非アルコール性脂肪性肝疾患

以前は、お酒を飲まない脂肪肝はあまり進行しないので、問題ないと考えられていました。しかし、これらの中にも肝硬変、肝がんに進むものがあることが明らかになっています。この様な脂肪肝は日本に約2000万人いるとされ、およそ1/4がNASH(非アルコール性脂肪肝炎)に、その1/4が肝硬変に移行すると考えられています。メタボリック症候群の方、体重過多・肥満、運動不足、糖尿病、高脂血症などに関連して見られます。治療により良くなることが期待できる病気です。一度検査を受けて進行具合を見ることが大切です。

④その他

自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆肝炎は従来日本では稀とされてきましたが、近年増加しており、どちらも日本で何万人単位の病気です。女性に多い病気ですが、最近は特に男性で増えています。診断治療にお困りの方、受診して下さい。また、お薬により、かえって肝臓に障害をきたすことがあります(薬物性肝障害)。時に専門的な判断が必要です。ご相談下さい。

予約受付電話番号代表 049-238-8111

スタッフ紹介

名前 専門分野 資格
屋嘉比 康治
屋嘉比 康治
消化管疾患
酸関連疾患
機能性消化管障害
日本内科学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本消化管学会専門医
富谷 智明
富谷 智明
肝疾患
慢性肝不全
ウイルス性・代謝性肝障害
日本内科学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医
山口 菜緒美
山口 菜緒美
消化器疾患
消化管ホルモン
日本内科学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本肝臓病学会専門医

診療担当医表

平成31年4月15日現在

 
午前
(9:00~13:30)
1 屋嘉比 康治 屋嘉比 康治 屋嘉比 康治
2 富谷 智明
3 山口 菜緒美 山口 菜緒美 山口 菜緒美 山口 菜緒美
午後
(14:00~16:30)
1 屋嘉比 康治
2 山口 菜緒美
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