東洋医学(鍼灸)外来

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 鍼灸外来 049-238-8283

 漢方外来 049-238-8280

診療内容

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鍼(はり)治療とは

はり治療は、2000年以上の長い歴史を有する東洋古来の伝統医療であり、古くから国民の健康保持・増進に携わってきました。近年、本学及び関係機関より質の高い研究も数多く報告されており、その効果が科学的に証明されてきています。予防医学の面からも副作用が少なく、かつ安全性の高い治療法として再認識され、欧米諸国でも取り入れられています。

はり治療によって、血流を改善してこりや痛みを和らげ、自律神経や免疫に働きかけ全身的な作用も期待できます。治療に用いる「鍼」は、直径0.16mm~0.30mmの非常に細いディスポーザブル鍼(使い捨て鍼)で、刺入しても痛みを感じることはほとんどなく、むしろ心地よいものです。

治療時間は症状にもよりますが、初診の方は1時間、再診の方は30分程度となります。

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川越の地で専門的な鍼治療を提供

当クリニックは大学病院の専門性を地域に提供することを目的に設立されました。
 当外来でも様々な専門性を持つ鍼灸師が、以下のような症状に対して鍼治療を行っています。
 医療機関の強みを活かし、他診療科や本学大学病院・総合医療センターと連携しながら施術をしております。
 来院される患者さんは川越市や近隣の市町村から多く、また、川越駅からのアクセスも良いので、東京都内からお越しになる方もいらっしゃいます。

多彩な症状に対応

鍼治療は歴史的に様々な症状に対して行われてきました。
 現代では痛みやしびれ・麻痺といった神経症状、耳鳴り難聴などの耳鼻科症状、不妊症や月経困難症などの婦人科系症状に対して、国内外で臨床研究が推進されています。
 当外来では専門領域を持ち、臨床研究を推進している鍼灸師が対応させていただきます。
 以下に代表例をまとめさせていただきます。


頭痛に対する鍼治療
 代表的な頭痛として緊張型頭痛と片頭痛があります。また、「薬剤の使用過多による頭痛」といって、頭痛薬を飲み過ぎたことによって頭痛が慢性化してしまうものもあります。
私達は開設当初から頭痛に対する鍼治療の研究を行っており、国内外に研究報告をしております。


腰痛・肩こり・しびれに対する鍼治療
 慢性の腰痛や肩こりなどの運動器系疼痛症状や、帯状疱疹後神経痛、脊柱菅狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアなどに起因する神経障害性疼痛に対して鍼治療を行っています。
また、線維筋痛症などの全身の痛みに悩む方についてもご相談ください。


顔面神経麻痺に対する鍼治療
 Bell麻痺やハント症候群などによって顔面神経麻痺が生じます。
特に重症の方は、後遺症(麻痺の残存、病的共同運動、拘縮、筋痙攣、ワニの涙)が生じやすいとされており、これらが一度出現するとなかなか良くならないことが知られています。
当科では患者さんの重症度を把握し、それぞれに応じた鍼治療を選択し行っています。


耳鳴り・難聴に対する鍼治療
 突発性難聴は突然聴力が低下してしまう疾患です。当科では急性期の突発性難聴、急性低音障害型感音性難聴、メニエール病によって生じた耳鳴り・難聴に対する鍼治療を行なっています。


その他当科で対応できる症状・疾患は以下の通りです


腹痛や下痢に対する鍼治療
 鍼治療によって自律神経に変化を生じさせられることが、国内外の研究で明らかに合っています。このような作用を活用して、過敏性腸症候群や機能性ディスペプシアを始めとする機能性消化管疾患に対して鍼治療を実施しています。


がん治療に対する鍼治療
 がん治療(手術・化学・放射線治療)で出現した疼痛や痺れ、また消化器症状(悪心・嘔吐、食欲不振、便秘など)、循環器症状(浮腫など)等に対する鍼治療を行いQOLの維持・向上が期待できる可能性があります。
緩和ケアや支持医療の分野においても鍼治療が果たす役割は大きいと考えています。
化学療法後の末梢神経障害である痺れに対する鍼治療効果の臨床試験も国内で実施されています。
がん患者さんで鍼治療をご希望の方はお問合せ下さい。

①お電話にてご予約
東洋医学外来へお電話をください。(TEL : 049-238-8283)
②ご来院
1F総合受付にて新患登録をいたします。
※ご予約の30分前にお越しください。
作成後、3Fの外来受付で受診手続きをいたします。
③問診
お困りの症状やこれまでの病歴などについて詳しくお伺いします。
④検査
問診の内容をもとに、ベッドサイドで詳細に検査を行います。
⑤鍼灸治療
問診・検査の内容から患者さんごとの病態に応じて鍼灸治療を行います。
⑥次回のご予約とお会計
鍼灸治療が終わりましたら、次回のご予約をお取りいたします。
お会計は1F総合受付となります。


当科の専門性について

当科で研究実績のある疾患・症状
 慢性の痛み(頭痛、腰痛、肩こり、関節痛)
 神経痛・しびれ(腰部脊柱管狭窄症など)
 力が入らない(顔面神経麻痺、四肢の脱力など)
 がん・がん治療に伴う諸症状(痛み、しびれ、食欲不振など)
 難聴・耳鳴り(突発性難聴など)
 脳卒中後遺症(疼痛・痙性麻痺)
 神経難病の諸症状(筋肉のつっぱり、こわばりなど)
 膠原病の諸症状(リウマチ、シェーグレン症候群)
 冷え症、月経困難症、不妊症などの婦人科疾患
 便秘や胃の不快感などの胃腸症状

 精神・神経症状(うつ症状、不眠症など)

詳しくは東洋医学科ホームページ

漢方薬とは

漢方とは、患者さんの病態を「心身の歪」として漢方医学的な尺度で判断し、漢方薬を使ってその歪を是正していくものです。人間本来の治癒力を引き出すことを主眼としていて、調節、安定作用に優れています。そのため、作用はそれ程強くはありませんが、常に全身のバランスを考えながら、状態をいい方向へと近づけて行きます。一人一人に合わせて処方を行うことが基本の個別医療も特徴の一つです。漢方治療は機能性の疾患の治療や全身状態の改善、体質改善等に適しています。検査で症状を説明できるような異常がない場合などでも、漢方が役に立つことは少なくありません。西洋医学的な治療とうまく組み合わせて、治療の幅を広げることも可能です。さらに、鍼治療との併用は、お互いの治療効果を高め合いますので、相乗効果が期待出来ます。

次のようなことでお困りの方は、漢方治療を検討してみてはいかがでしょうか。

  • 西洋医学的にはよい治療法がない
  • 診断がつかない(原因不明)
  • 検査では異常がないが愁訴は頑固に持続
  • 西洋医学的な治療では副作用が強く出てしまう
  • 西洋医学的な治療だけでは効果が不十分

スタッフ紹介

はり治療

名前 専門分野 資格
山口智
山口 智
頭痛一般、脳卒中、がん一般、腰痛、神経疾患、アレルギー疾患 埼玉医科大学病院 東洋医学科 客員教授
(公社)全日本鍼灸学会認定鍼灸師、(公社)日本鍼灸師会専門領域制度(スポーツ医学、老年医学、婦人科疾患、リスクマネージメント)、博士(医学)
小内 愛 がん(癌性疼痛、悪心・嘔吐、便秘等)、婦人科疾患(月経困難症、不妊症等) 学士(鍼灸学)
(公社)全日本鍼灸学会認定鍼灸師
堀部 豪
堀部 豪
末梢性顔面神経麻痺、鍼灸治療一般 修士(臨床鍼灸学)
(公社)全日本鍼灸学会認定鍼灸師、日本顔面神経学会認定顔面神経麻痺リハビリテーション指導士
井畑真太朗
井畑真太朗
耳鳴り、難聴、慢性頭痛、鍼灸治療一般 修士(鍼灸学)
(公社)全日本鍼灸学会認定鍼灸師
皆方秀樹 鍼灸治療一般  
村橋昌樹
村橋昌樹
鍼灸治療一般 修士 (医科学)
(公社)全日本鍼灸学会認定鍼灸師
藤倉光慈 鍼灸治療一般  
浅香 隆 鍼灸治療一般  

漢方薬治療

名前 専門分野 資格
秋山雄次
秋山雄次
漢方診療一般、リウマチ性疾患、膠原病、アレルギー学、臨床免疫学 埼玉医科大学病院 リウマチ膠原病科 教授
日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医、日本リウマチ学会専門医・指導医、日本アレルギー学会専門医・指導医、日本東洋医学会認定漢方専門医
鈴木朋子
鈴木朋子
漢方診療一般、呼吸器内科学一般、内科一般 埼玉医科大学病院 総合診療内科、東洋医学科兼担 教授
日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医、日本呼吸器学会専門医・指導医、日本東洋医学会認定漢方専門医・指導医
光藤 尚
光藤 尚
漢方診療一般、頭痛、起立性調節障害などの自律神経 臨床研修指導医、内科学会認定内科医、指導医、頭痛専門医、国際頭痛学会Headache  master
伊東秀憲 漢方・鍼灸診療一般、内科一般、循環器一般 北里大学東洋医学総合研究所 漢方診療部・鍼灸診療部 医長
埼玉医科大学医学部 非常勤講師
日本内科学会内科専門医、日本循環器学会循環器専門医、日本東洋医学会漢方専門医、医学博士
岡田多恵
岡田多恵
漢方診療一般、消化器一般 総合内科専門医、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、外科専門医

診療担当医表

令和7年4月1日現在

 
鍼灸 午前 1 小内 愛 村橋 昌樹 堀部 豪 皆方 英樹 井畑真太朗 山口 智
2   皆方 英樹 村橋 昌樹   藤倉 光慈 井畑真太朗
午後 1 小内 愛 村橋 昌樹 村橋 昌樹 堀部 豪 井畑真太朗 井畑真太朗
2   皆方 英樹   皆方 英樹 藤倉 光慈 藤倉 光慈
3      

浅香 隆

 
漢方 午前 鈴木 朋子    
岡田 多恵
(第1,3週)
伊東秀憲
(第4週)
午後   光藤 尚 秋山 雄次
(第1,2週)
   
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