形成外科・美容外科外来

診療内容

受付 治療機器

はじめに

かわごえクリニックの形成外科は、大学病院の形成外科スタッフが非常勤医師として診療を担当してきました。しかし、このような非常勤医師による診療体制では、手術など治療後の合併症に対して迅速かつ適切な対応ができないと判断し、2020(令和2)年4月より、一部の疾患をのぞいて治療行為を行わず、形成外科領域の医療相談を中心とした外来診療を中心に行う方針といたしました。

形成外科は内科や外科などに比べて新しい診療分野です。このため、正しい治療法や適切な医療機関を選ぶときに、「どうすればいいの?」と迷われる方も多いと思います。かわごえクリニックでは、患者さんの状態を診察して、適切な治療法とそれに合った医療機関などの医療情報を提供いたします。言い換えると、形成外科の「ホームドクター」としての役割を担うことによって、地域の皆様に貢献したいと考えております。

形成外科・美容外科とは

形成外科はひろい意味で外科の一分野ですが、他の外科と異なり「造る外科」として発達してきました。すなわち、形成外科は何らかの原因で失われた、または変形した組織や臓器の再建を目的としています。

このように機能や外見を回復させることによって、社会生活へのよりよい復帰や精神的ハンディキャップの軽減などに貢献します。いいかえれば、形成外科は人のQOL(quality of life:生活の質)を向上させるための診療科です。

美容外科も形成外科の一分野ですが、いわゆる「病気」を対象とした診療分野ではありません。すなわち、顔や体つきなど、外見的な改善を目的として医療行為を行います。このため、保険の適用外となり、原則的に自費診療になります。美容外科の治療は病気を治すものではありませんが、その人が前向きな人生を送るのに役に立つ可能性があります。

当院で扱っている疾患

保険診療

  • 皮膚腫瘍・皮下腫瘍(皮膚から見える、触れるできもの) 良性腫瘍ではイボ(疣贅)、黒子(ほくろ)、粉瘤(ふんりゅう、アテローム)、脂肪腫、ガングリオン等がよくみられます。生まれつきの疾患には、母斑や血管腫など、いわゆる「あざ」とよばれる疾患があります。

    【治療】
    腫瘍の種類や大きさによって治療法が異なります。いずれの腫瘍に対しても手術による切除が行われますが、ある程度の傷跡が残ります。また、直径5㎜までのイボや黒子は、炭酸ガスレーザーによる治療が行われますが、保険適用外です。
    母斑や血管腫の一部にはレーザー治療が効果的であり、保険適用です。
    診察の時点で悪性腫瘍が疑われる場合には、大学病院などの総合病院で専門的な治療が必要になります。
  • 肥厚性瘢痕・ケロイド(きずあと) 肥厚性瘢痕とは外傷や手術の傷あと(瘢痕)のうち、赤く腫れた状態のものをさします。一方、外傷や手術などのきっかけがないにもかかわらず、肥厚性瘢痕と同じような傷跡ができることがあり、これをケロイドと呼びます。

    【治療】
    大きく分けて、手術による治療と薬剤による治療があります。手術後の再発を予防する目的で、最近では放射線照射(電子線)を組み合わせて治療します。薬剤による治療はステロイドの注射や軟膏、抗アレルギー薬の内服などがあります。
  • 巻き爪、陥入爪など おもに足の爪が変形して、痛みや感染などの症状を起こす疾患です。

    【治療】
    変形が軽度の場合は、爪切りや除圧などのフットケアによって症状が改善することもあります。手術による治療が一般的であり、変形した部分の爪を除去して、フェノールという薬品で処理する手術がよく行われます。最近では、ワイヤーを用いた爪の矯正治療も行われていますが、保険適用外であり、治療後に再発することもあります。
  • 腋臭症、腋窩多汗症 腋臭症とは汗腺(汗を出す器官)の機能が亢進して、独特の刺激臭が出る疾患です。一方、汗の量が異常に増える状態を多汗症と呼びます。

    【治療】
    腋臭症のうち、軽症の患者さんには制汗剤や外用薬による治療から始めていきます。このような治療で効果がない場合や、臭いが強い患者さんに対しては局所麻酔の手術を行います。
    多汗症のうち腋窩多汗症に対しては、ボトックス注射による治療を行います(保険適用)。しかし、手のひらなど腋窩以外の多汗症に対しては効果がなく、交感神経切断術などが行われます。
  • 眼瞼下垂症 眼瞼下垂症は、まぶたを上げる筋肉(上眼瞼拳筋)のゆるみ、まぶたの皮膚のたるみ等によって起こります。

    【治療】
    手術による治療が一般的です。患者さんの状態を診察し、上眼瞼挙筋の短縮術(挙筋前転術)や眼瞼皮膚の切除術を組み合わせて治療します。
  • 乳房再建・乳房手術(第1金曜日) 乳癌手術後の乳房変形に対しては乳房再建術が保険適応されます。特に乳房全摘後の変形は、女性としての生活の質や治療の満足度を低下させてしまうことが知られています。乳房再建を行うことでより自信に満ちたより良い生活を送れることを目指します。

    【治療】
    手術は人工物(シリコンインプラント)によるものと、お腹や背中の皮下脂肪を利用する自家組織移植によるものがあります。医学的・身体的状況やご希望などから相談のうえ治療方針を決めていきます。

    なお、美容外科(自費診療)の下垂乳房の吊り上げや減量手術、豊胸手術についても相談できます。
  • 四肢のリンパ浮腫(第4金曜日) リンパ浮腫は、乳癌や子宮癌・卵巣癌などの治療後にリンパの循環が障害されて生じます。上肢や下肢に難治性の腫脹(むくみ)や炎症を生じ生活の質に大きく影響する可能性のある疾患です。放置すると浮腫が悪化し、象の足のごとく高度な腫脹を呈する(象皮症)こともありますので、適切に治療を行なって行くことが重要です。

    【治療】
    保険適応の外科療法(手術)は近年安全性が格段に高まりました。現在では、早めの段階から弾性着衣による圧迫療法やマッサージ(リンパドレナージ)などによる保存療法と適切に組み合わせることでより良い状態を維持することが可能になっています。手術には局所麻酔でリンパ流を改善できるような体の負担の軽いものもありますので、ご高齢の方でも無理なく治療可能です。

美容外科(保険適用外)

  • 眼瞼(まぶた) 一重まぶた、内眼角贅皮(ないがんかくぜいひ)、下眼瞼のたるみなど。

    【治療】
    一重まぶたには、埋没法や切開法による重瞼術を行います。
  • 毛髪 男性型脱毛症(AGA)、睫毛(まつげ)の貧毛、多毛症など。

    【治療】
    男性型脱毛症には薬剤による治療や植毛の手術を行います。睫毛の貧毛には点眼薬による治療を行います。多毛症にはレーザー脱毛が効果的です。
  • 美容皮膚科 紫外線の影響や加齢によって生じる皮膚のしみ・くすみ、皮膚のしわ・たるみなど。

    【治療】
    しみ・くすみに対しては、外用薬やレーザーによる治療を行います。外用薬としてレチノイン酸(ビタミンA誘導体)およびハイドロキノン乳酸を使って、しみ・くすみを薄くしていきます。
    しわ・たるみに対しては、ヒアルロン酸やボトックス(ボツリヌス菌毒素)の注射を行います。また、フェイスリフトなどの手術を行うこともあります。
  • 刺青 【治療】
    縫合が可能な刺青には切除手術を行います。縫合ができないような大きい刺青にはレーザー治療を行いますが、複数回の治療が必要です。

スタッフ紹介

名前 専門分野 資格
時岡一幸
時岡一幸
小児先天性疾患、顎顔面外科 埼玉医科大学病院 形成外科・美容外科 教授
日本形成外科学会専門医、皮膚腫瘍外科分野指導医、小児形成外科分野指導医
三鍋俊春
三鍋俊春
乳房再建・形成外科一般 埼玉医科大学総合医療センター 形成外科・美容外科 教授、日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 副理事長
日本形成外科学会専門医
大西文夫
大西文夫
リンパ浮腫・形成外科一般 埼玉医科大学総合医療センター 形成外科・美容外科 准教授
日本形成外科学会専門医
樋野忠司
樋野忠司
まぶた・形成外科一般 埼玉医科大学 非常勤講師
日本形成外科学会専門医
荻島信也
荻島信也
まぶた・鼻・形成外科一般 埼玉医科大学 非常勤講師
日本形成外科学会専門医

診療担当医表

詳細については形成外科外来(049-238-8111)までお問い合わせください。

令和4年4月1日現在

 
午前 時岡 一幸(月2回・週未定)
午後 三鍋 俊春(第1週)
荻島 信也(第2週)
樋野 忠司(第3週)
大西 文夫(第4週)
(第5週は休診)

 

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